トリヨードサイロニン(T3) 【病院での検査値(内分泌学的検査)】
検査の名前
トリヨードサイロニン(T3)
検査の目的
甲状腺から分泌されるホルモンの一つ。主として細胞内でサイロキシンからヨードがとれて、
より機能の強いトリヨードサイロニンができる。甲状腺機能の変化に応じてその血中濃度が
変化するので、甲状腺機能の異常を調べる目的で検査する。
基準値
総トリヨードサイロニン:80〜18ng/dl
遊離トリヨードサイロニン:0.2〜0.6ng/dl
考えられる主な病気
高値:バセドウ病、甲状腺機能亢進症、甲状腺炎
低値:橋本病、甲状腺機能低下症、低栄養、肝障害
検査における注意点
血中のトリヨードサイロニン(トリヨードチロニン)には、タンパク質と結合しているものと、
ごく微量の結合していない遊離状態のもの(遊離トリヨードサイロニン)とがあり、
遊離トリヨードサイロニンがホルモンとしての働きをする。結合しているタンパク質が
異常なため血中総トリヨードサイロニン濃度は高値となるが、甲状腺機能は正常な場合がある。
最近では、遊離トリヨードサイロニンが測定されるようになった。
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